垂盆草・田七・ウコンの肝臓内のトランスアミナーゼに対する薬理比較の総括
胡軍 中国薬科大学
【摘要】
本文は田七・ウコン・垂盆草エキスのCCL4(四塩化炭素)起因によるラット急性肝臓損傷に対する保護作用の実験を行い比較したものである。結果は、田七には服用量が多く、治療効果が極めて緩慢であるなどの欠点がある。ウコンは少量服用すると酵素低下作用があるが、多量服用するとかえって酵素が上昇する傾向にある。一方、垂盆草はCCL4起因によるラット急性肝臓損傷に対して顕著な保護作用があり、かつ血清中のALT・ASTレベルを低下させ、病理組織学研究においても顕著な改善作用が見られたのである。