脂肪肝/脂肪性肝炎

脂肪肝

脂肪肝 (右下は正常な肝臓の色)

脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓に蓄積した状態で、検診で引っかかる肝機能異常の大半はこれだと言われています。脂肪肝という名の独立した疾病ではありませんが、多くの原因から引き起こされる肝臓の脂肪変性とされています。ちなみに、フランス料理で有名なフォアグラは、人工的に脂肪肝を造ったものです。

職場検診などでの異常検査所見の中で、肝機能障害は全国で約12%が陽性と、高脂血症についで2番目に多いのです。それらの人々は2次検査の対象となりますが、その中の大部分は脂肪肝です。

飽食の時代の産物ともいえますが、軽度の肥満患者や時として肥満でない患者が脂肪肝を発症することがあったり、重度の肥満患者でも発症しないこともあるので、一概には言えないのかもしれません。

脂肪肝は検診などで偶然指摘されるなど、自覚症状のない例も多いのですが、疲れ易い、だるい、右肋骨の下の痛み、腹部膨満などの症状を訴えることもあります。過剰飲酒や糖尿病などに伴う急激な脂肪の蓄積では右季肋部の痛みをきたすこともあります。

脂肪肝と診断されるとき、例えば「AST(GOT)の値は正常だけど、あなたはALT(GPT)γ-GTPが少し高いですよ」とか「エコーをしてみると肝臓が白い」と言われます。普通の人は、腎臓と肝臓は同じ色の濃さですが、脂肪肝は肝臓が白く見えます。これは細胞の中に脂肪が沈着したものです。大部分が治そうと思えば治ります。

脂肪肝患者数は人口の30%に迫る勢い

脂肪肝患者数は人口の30%に迫る勢い

原因には飲酒、肥満、糖尿病、薬剤性、妊娠性、循環障害、中心静脈栄養などさまざまなものがあります。これらの中で多いのは飲酒、肥満および糖尿病です。アルコールを日本酒換算で一日3合以上を1~3週間の期間毎日飲みつづけると、大部分の人が脂肪肝になります。肥満症の患者では、約20~30%の患者に脂肪肝が見られます。コントロールの悪い糖尿病患者では約半数に、コントロールされている糖尿病患者でも4分の1に脂肪肝が見られます。薬剤の服用により脂肪肝となることもあります。

アルコールが原因であるものを除いて、脂肪肝は肝硬変に移行することのない良性疾患であると認識されています。ただ近年、欧米諸国では肥満による脂肪肝においても脂肪性肝硬変が認められることがあるとの報告もあって、肥満症の増加とともに十分注意を払うべき疾患の一つになるだろうと考えられています。しばしば慢性肝障害と診断され高カロリー食を処方され、病状の悪化をきたすケースがあるので留意する必要があります。

ここ数年、脂肪肝と診断される人がとても増えており、推計で約1,500万人といわれた時代から3,000万人へ急増、人口の30%に迫る勢いの人が脂肪肝と言われています。これまでは脂肪肝が肝機能に与える影響は小さいと考えられていた時代もありましたが、患者数の増加により数値が数倍に跳ね上がっているケースが全体の中で大きなウエイトを占めることが分かってきました。

脂肪肝は、糖尿病とかアルコールが主な原因とされます。特にアルコール性だと、ALT(GPT)、AST(GOT)が何倍にも上がり、γ-GTPも平均値より明らかに高くなります。対策は、食べる量を減らすことと、大体3分の2ぐらいにカロリーを抑えなくてはいけません。体重が2キロぐらい減るとALT(GPT)、γ-GTPは正常化しはじめる人が多いので、まずは頑張ってみましょう。

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