グリチルリチンは甘草の主成分で、強力ミノファーゲンはグリチルリチン0.2%、アミノ酸のシステイン0.1%、グリシン2.0%を含む注射液です。
1977年、 Read more »
ウイルス性肝炎を根治することができるものとして期待されているのが「インターフェロン」。免疫系に働き掛けて、肝炎ウイルスの増殖を抑えて破壊する効果があります。そのような働きから、ウイルス性肝炎の抗ウイルス薬として広く用いられています。
当初は生産量が少なく、しかもとても高価だったのですが、現在ではバイオの働きで培養細胞による大量生産によって供給されています。医薬品として承認された後はB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎の治療に用いられています。それでも、インターフェロン治療を受けるための医療費もまだまだ高額で、医療費の自己負担額は年間約80万円前後掛かるのが玉にキズです。
また、インターフェロンを用いた治療はとても効果的ではありますが、場合によって強い副作用を伴うこともあるため、すべての人に効果があるとは残念ながら言えないのが現状です。B型肝炎では約3割、C型肝炎では約5~6割ほどで、治療効果が期待できるとも言われます。
副作用としては、発熱、だるさ、疲労、頭痛、筋肉痛のほか、けいれんなどのインフルエンザ様症状、投与部位の紅斑、痛み、痒みが見られることが多いようです。まれに脱毛、蛋白尿、めまいや抑鬱もあります。たいていは数日で回復しますが、場合によっては間質性肺炎や抑鬱による自殺があります。また、小柴胡湯と併用すると間質性肺炎が起こりやすいので併用は絶対行ってはならないとされています。
C型肝炎に感染すると、発熱や倦怠感、食欲不振、嘔吐といった症状が現れます。血液検査ではAST(GOT)やALT(GPT)がぐっと高くなり、急性肝炎を引き起こすことが多いです。このうち約60~80%の方がALT(GPT)が高いまま、肝炎が慢性化すると見られています。このあと放置してしまうと、感染から20年で約6割の方が肝硬変、さらに進んでしまうと25年で肝臓ガンに移行すると見積もられています。 Read more »
薬の代謝は肝臓で行なわれることが多く、さまざまな代謝産物が肝臓に出現するため、副作用として肝機能障害が多いと考えられています。
代表的なものとしては、解熱消炎鎮痛薬、抗真菌薬(水虫や真菌症の飲み薬)、漢方薬などでみられます。市販の解熱消炎鎮痛薬、総合感冒薬(かぜ薬)のような医薬品でみられることもあります。また、単独では肝障害を引き起こさなくても、複数の薬を一緒に飲むと肝障害が出る場合があります。
副作用の出かたには次のようなパターンがあります。
「倦怠感」、「発熱」、「黄疸」、「発疹」、「吐き気・おう吐」、「かゆみ」などがみられ、これらの症状が急に出現したり、持続したりするような場合であって、医薬品を服用している場合には、放置せずに医師、薬剤師に連絡をしてください。
受診する際には、服用したお薬の種類、服用からどのくらいたっているのか、症状の種類、程度などを医師に知らせてください。早期の対応策として
は、その薬を飲まないことですが、勝手に中止すると危険な薬もありますので、医師に相談して下さい。
【主な症状と具体的な身体所見】
また、症状として現れませんが、血液検査で発見される場合もあります。