Category Archives: 8. 資料 - Page 3

数値の推移 AST(GOT)

年齢 性別 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目
57 97 121 97 102 115 115
59 47 44 26 41 47 26
76 86 90 71 64
54 129 89 122 103 111
61 97 53
76 110 53 61

体験者のAST(GOT)推移1

年齢 性別 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目
55 112 127 149
51 60 28
62 101 46
49 111 40 28 38
58 66 46 46
41 40 42 27 31

体験者のAST(GOT)推移2

年齢 性別 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目
42 109 47 26
29 69 57 39 32
43 40 27 24
42 58 44 34
48 79 52 42 37
52 52 51 40 37

体験者のAST(GOT)推移3

年齢 性別 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目
55 39 23
35 48 19
30 38 32
43 52 38
27 32 21
32 58 28

体験者のAST(GOT)推移4

垂盆草の臨床データ

体験者の臨床データ

体験者データ 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目
年齢 性別
57 59 97 38 62 121 48 97 49 59 102 56 115 52 115 45
59 58 47 26 52 44 27 33 26 21 41 21 34 47 27 23 26
51 57 60 37 28
49 75 111 148 68 40 100 49 28 52 38 56
29 40 69 873 32 57 648 72 39 56 32 52
35 107 48 59 25 19 27
41 67 40 128 55 42 63 36 27 54 22 31
46 34 29 52
61 84 97 30 53 44
48 125 79 115 103 52 40 76 42 86 55 37 50
52 91 52 169 67 51 138 54 40 88 46 37 72
43 73 52 62 52 38 56
62 103 101 82 44 46 68
76 87 86 38 75 90 40 97 71 38 53 64 39
32 69 58 26 28 17
30 55 38 51 32
55 56 39 17 25 23 18
42 62 58 243 47 44 197 69 34 128
66 80 53 42
27 76 32 31 30 21 30
42 53 109 735 32 47 648 40 26 325
43 67 40 50 47 27 48 33 24 55
W 55 218 112 122 116 127 149 56 149 117
54 253 129 56 187 89 49 134 122 53 114 103 59 125 111 51
58 77 66 72 63 46 40 58 46 23
76 88 110 30 53 30 61 31
AA 40 123 118 17 28 12 22
ア:ALT(GPT) イ:AST(GOT) ウ:γ-GTP F:女性 M:男性
北:北海道 群:群馬県 千:千葉県 埼:埼玉県 神:神奈川県 静:静岡県
三:三重県 奈:奈良県 阪:大阪府 和:和歌山県 熊:熊本県

アシクロビルと垂盆草によってB型肝炎を治療した時の比較

アシクロビル(Aciclovir)と垂盆草によってB型肝炎を治療した時の比較

楊金龍 匡雲山 栄雅秋 呂萍 鄭水根(上海市第八人民医院伝染科.上海200233)

  • 摘要
    アシクロビル(Aciclovir)を静脈注射(750mg、qd、合計1mo)して慢性B型肝炎患者31例(男性21例、女性10例、年齢33±6a)を治療した。その他20例(男性18例、女性2例、年齢35±7a)には垂盆草沖服剤を服用(10g、tid、合計1mo)させることにより対照とした。
  • 結果
    HBeAg陰性転化率…前者は45%、後者は0%である(P<0.01)。ALT回復率…前者は79%、後者は70%である(P>0.05)。
  • キーワード
    アシクロビル(Aciclovir)、B型肝炎、垂盆草、ALT、B型肝炎℮抗原

B型肝炎ウイルス(HBV)が持続して複製することは肝臓損傷の始まる要素である。中国では、HBVの形成、発展が慢性活動性肝炎、肝硬変、原発性肝臓癌の主要な原因であるとされている。抗ウイルス治療は肝炎症状の発展を抑制し、伝染性を減少させることに基づいている。Hantz等1)はアシクロビルがリン酸化して最終的に形成する三リン酸アシクロビルが人類のHBVに対して抑制効果があることを証明した。その作用のメカニズムについてはアシクロビルが基質としてウイルスDNAと結合して活動する。模板上において、アシクロビルが3’-HO基でないことから、この模板は伸張を中止させることにより、ウイルスの複製に抑制を与える。我々は1992年11月から1993年10月に中国産のアシクロビル(湖北省潜江製薬場生産)を採用して慢性B型肝炎患者31例を治療し、併せて垂盆草(Sedum sarmentosum Bunge)沖服剤を使用して20例(対照グループ)を治療して治療効果の比較分析を行った。

【材料と方法】

  • 病例選択
    全ての病例は入院患者で、1990年第6回全国ウイルス性肝炎学術会議で制定された規準2)に基づいて確定診断された。アシクロビル治療グループは合計で31例(男性21例、女性10例;年齢33±s6a)で、慢性遅延性肝炎21例、慢性活動性肝炎10例である。垂盆草沖服剤対照グループは合計で20例(男性18例、女性2例;年齢35±7a)で、慢性遅延性肝炎13例、慢性活動性肝炎7例である。2つのグループの治療前のHBsAg、HBeAg、抗HBcは概ね陽性である。
  • 治療方法
    ■治療グループ…アシクロビル(Aciclovir)750mg(250mg/個含有)を復方塩化ナトリウム500mg中に加えて静脈注射を行う。qd、合計1moである。
    ■対照グループ…垂盆草沖服剤10g、po, tid、合計1moである。
  • 治療効果判断
    ■有効…主な症状は消失し、ALT値は正常値に回復する。またHBeAgが陰性に転化する。
    ■無効…上述した基準に達しない。

【結果】

2つのグループの治療前後の症状、徴候とALT値の変化比較
表1を参照。治療後、アシクロビル治療グループでは脱力感、食欲不振、腹部の腫れ、肝域の痛み、肝腫大が改善し、ALT値の異常な患者に対しての総有効率はそれぞれ94%、95%、80%、100%、7%、79%である。垂盆草グループの総有効率はそれぞれ89%、100%、93%、100%、6%、70%である。X2検査を通して、2つのグループの差異には特に顕著な意義は見られなかった(P>0.05)。

表1:2つのグループの治療前後の症状、徴候及びALT値の変化に関する比較(例)

項目

アシクロビルグループ

垂盆草グループ

治療前

治療後

治療前

治療後

脱力感

18

1

19

2

食欲不振

19

1

20

0

腹部の腫れ

10

2

15

1

肝域の痛み

5

0

14

0

肝腫大

29

27

18

17

ALT値の異常

28

6

20

6

2つのグループ間ではX2検査を使用、P>0.05。

2つのグループの治療前後HBVマーカーの変化比較
表2を参照。治療前後において同一の方法(ELISA法)と同一の試剤(上海市伝染病医院からの供給)を採用する。治療後のアシクロビルグループHBsAg、HBeAg、抗-HBcの陰性転化率はそれぞれ19%、45%、0%となった。また、抗-HBsと抗-HBeの陽性転化率は0%であった。X2検査を通して、2つのグループのHBeAg 1項目陰性転化例数を比較したところ非常に顕著な意義があった(P<0.01)。しかし、その他の項目に関しては特に顕著な意義は見られなかった(P>0.05)。

表2:2つのグループの治療前後HBVマーカーの変化に関する比較(例)

アシクロビルグループ

垂盆草グループ

治療前

治療後

治療前

治療後

陽性

陰性

陽性

陰性

不変

陽性

陰性

陽性

陰性

不変

HBsAg

31

6*

25

20

0

20

抗HBs

31

0*

31

20

0

20

HBeAg

31

14***

17

20

0

20

抗HBe

31

0*

31

20

0

20

抗HBc

31

0*

31

20

0

20

X2検査を通して2つのグループを比較、***P<0.01、*P>0.05。

【不良反応】

アシクロビルを静脈注射した後に3例ほど頭部の眩み、食欲不振、腹部の腫れが発生し、3-4日間持続した後に自然に消失する。また、静脈炎、血液系統及び腎機能の変化は見られなかった。HBV複製を抑制する作用があり、ALT値を低下させるのに対して一定の治療効果があり、その他の貴重な抗HBV薬物と比較しても、治療効果が的確で、価格が廉価で、不良反応が軽いという優れた点がある。当グループの資料は3moまたはさらに長い時間の長期的診断が欠乏している。垂盆草は伝染性肝炎を治療し、さらに研究を通して単独で使用する当品の急性黄疸型肝炎及び無黄疸型肝炎に対して治療効果があり、血清中のALT値を低下させるのに対しても短期的な治療効果がある3)。但し現在ではウイルスを抑制する作用が未だ発見されておらず、HBVを抑制する治療効果に関してはアシクロビルも推測の範疇を出ていない。

参考文献
1)Hantz O, Allaudeen HS, Ooka T. Dc Clereq E. Trepo C. Antiviral Rcs 1984: 4:187-99.
2)Anon. 中華伝染病雑誌 1991;9;52-60.
3)凌一揆,闖正華,中葯学. 第1版. 上海;上海科技出版社. 1984;55-6.

C型肝硬変におけるALT(GPT)の年平均値の推移と肝発がんとの関係

(※ここでは、ALT(GPT)値と肝硬変以降の一般的な関連性について取り上げています。)

神奈川県立がんセンターの多羅尾氏らは、C型肝硬変症例では肝細胞増殖能と肝発がんの間には密接な関連があることを明らかにしています。そこで、肝細胞増殖能の異常亢進は炎症に伴う肝細胞の壊死再生に基づいて起こるので、血清ALT(GPT)の1年間の平均値の推移と肝がんの関係を調べました。

ALTを抑えると発がん率が下がる

肝生検で肝硬変と診断され、5年経過観察した症例

肝生検で肝硬変と診断され5年間以上経過観察した55例における肝発がん状況を調べ、ALT(GPT)年平均値が80[IU/L]未満にコントロールできた症例では25例中2例(8%・年率1.6%)に、80[IU/L]以上が持続した症例では27例中12例(44.4%・年率9%)に発がんを認め、両群間で危険率1%(p<0.01)で有意差を認めています。C型肝硬変での年間肝がん発生率が年率5~8%であることを考えると、年平均ALT(GPT)が80[IU/L]以上を持続する症例は肝がんの超危険群に相当し、逆に80[IU/L]未満を維持できる症例は肝がんの危険率は明らかに少ない群と言えるでしょう。

年平均ALT(GPT)80[IU/L]未満を維持できた症例群の5年間の治療としては、無投与7例、強力ミノファーゲン小柴胡湯などの単独投与7例、強力ミノファーゲンとウルソ、小柴胡湯とウルソ、強力ミノファーゲンと小柴胡湯とウルソなどの多剤併用9例でした。

以上の成績は、ALT(GPT)が高いC型肝硬変でも肝臓用剤を単独ないしは複数併用の肝庇護療法によりALT(GPT)を持続的に80[IU/L]以下に抑えて、肝がん発生を抑制できる症例が少なからず存在することを証明しているのです。C型肝硬変のみならずインターフェロンの効きにくい難治性のC型慢性肝炎に対しても長期にわたる肝庇護療法によって、肝硬変への進展抑制のみでなく肝がんの発生を抑制するような効果も期待できることを示唆していることが分かります。

垂盆草の治験・知見

垂盆草は、多くの研究家、専門家によってあらゆる角度から検証されています。集めることができた垂盆草の臨床資料や、垂盆草に関する知見などを挙げています。